京都国立博物館

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京都国立博物館(きょうとこくりつはくぶつかん, :Kyoto National Museum)は日本の伝統的な文化財を保護するために設立された京都市に所在する国立博物館である。通称は「京博(きょうはく)」である。

概要[編集]

常設展は考古学の遺物、彫刻、陶器、書道、衣装、絵画など、さまざまな文化財で構成される。平成26年に開館した平成知新館では館蔵品・寄託品約12,500件のなかから、陶磁・考古・絵画・彫刻・書跡・染織・金工・漆工など様々な分野にわたる美術品・文化財を展示する。年間2つの特別展を開催する。

沿革[編集]

  • 1889年(明治22年)5月、帝国博物館、帝国京都博物館、帝国奈良博物館を設置する官制を定める[1]
  • 1890年(明治23年)10月、七条御料(旧恭明宮址)を敷地とし、仮事務所を置く。
  • 1892年、宮内省技師・片山東熊の設計で陳列館(本館)の建築に着工した。
  • 1895年、陳列館の建築が竣工した。
  • 1897年(明治30年)5月、本館の開館式を挙行。
  • 1900年(明治33年)6月、「京都帝室博物館」と改称される。
  • 1924年(大正13年)2月、京都府に下賜され恩賜京都博物館となる。
  • 1930年(昭和5年)、陳列品収納用倉庫が完成する。
  • 1952年(昭和27年)4月、恩賜京都博物館を国に移管し「京都国立博物館」と改称する。
  • 1966年(昭和41年)10月、新陳列館完成。
  • 1968年(昭和43年)6月、京都国立博物館は文化庁の附属機関となる。
  • 1969年(昭和44年)3月、本館(特別展示館)、表門(正門)、同札売場及び袖塀が「旧帝国京都博物館」として重要文化財に指定される。
  • 1984年(昭和59年)7月、文化庁の施設等機関となる。
  • 2001年(平成13年)4月、独立行政法人国立博物館法の施行に伴い、独立行政法人国立博物館京都国立博物館となる。
  • 2007年(平成19年)4月、独立行政法人国立文化財機構 京都国立博物館となる。
  • 2013年(平成25年)8月、平成知新館(新平常展示館)が竣工する。
  • 2014年(平成26年)9月、平成知新館(新平常展示館)が開館する。

文化財修理所[編集]

文化財修理所で国宝重要文化財やそれに準ずる名品を数多く修理している。

アクセス等[編集]

  • 名称:京都国立博物館
  • 所在地:〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
  • 交通:JR京都駅下車、京都駅前D1のりばから市バス100号、D2のりばから市バス206・208号系統にて博物館・三十三間堂前下車、徒歩すぐ

建物構成[編集]

  • 明治古都館 - 明治28年10月竣工、30年5月開館。煉瓦造の建物で重要文化財指定。
  • 正門 - 明治28年10月竣工。重要文化財指定。
  • 平成知新館 - 谷口吉生設計。
  • 茶室「堪庵」 - 江戸時代初期京都公家文化の伝統を受け継いだ数寄屋造りの建物。
  • 技術資料参考館- 昭和5年旧恩賜京都博物館の陳列品収納用倉庫として建築、平成20年に国の登録有形文化財に登録

所蔵品[編集]

代表作を挙げる。

国宝[編集]

  • 『十二天画像』 - 平安時代
  • 『餓鬼草紙』 - 平安時代
  • 雪舟『天橋立図』- 室町時代
  • 俵屋宗達『蓮池水禽図』 - 江戸時代
  • 高信『明恵上人歌集』- 鎌倉時代
  • 『十二天像 火天』 - 平安時代
  • 空海『金剛般若経開題残巻』 - 平安時代

重要文化財[編集]

  • 俵屋宗達画・本阿弥光悦書『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』 - 江戸時代

公式ページ[編集]

京都国立博物館

注・参考文献[編集]