十代目 柳家小三治

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十代目 柳家小三治(じゅうだいめ やなぎやこさんじ,1939年12月17日 – 2021年10月7日)は東京都新宿区出身の人間国宝の落語家である。出囃子は「二上がりかっこ」である。紋は変わり羽団扇。師匠は五代目柳家小さん。

概要

1939年12月、東京都新宿区出身。1958年、東京都立青山高等学校卒業。高校の同級生に女優の若林映子がいる。1959年(昭和34年)3月、柳家小さんに入門する。前座名は「小たけ」。1963年(昭和38年)4月に二ツ目に昇進し「さん治」と改名する。 1969年(昭和44年)9月、真打昇進 十代目「柳家小三治」を襲名する。1979年(昭和54年)、落語協会理事に就任した。2010年(平成22年)、落語協会会長に就任した。 2014年(平成26年)、会長職を退き落語協会顧問に就任。2021年10月7日20時心不全のため都内の自宅で亡くなった。故人の遺志で、近親者と直弟子ら約20人で密葬を行った。 2021年10月2日、東京・府中の森芸術劇場「柳家一門会」で「猫の皿」が最後の高座となった。

語録

  • 小三治は無理やり人を笑わせようとするのは、本物の芸ではないと考えている。古今亭志ん生の言葉は「落語を面白くしようとするには、面白くしようとしないことだ。」と言われた。
  • 客は、落語ではなく人柄を聴きに来ていると語る。
  • 芸が大げさに、派手にならないようにする。芸から無駄をそぎ落とすように、小三治は常に自らの気持ちと戦う。
  • 小三治は20年来、重度のリウマチを患っていた。激痛を抑えるため、小三治は大量の薬を服用していた。
  • 手ぬぐいは、毎年オリジナルを作る。
  • 高座に上がるときは黒紋付きを身にまとう。一人で演じる落語は、声色や表情で人物を演じ分けるため、客に登場人物を客に想像してもらわなければならない。変わった色の着物を着ると客の想像力を邪魔すると考えている。

受賞歴

  • 1976年(昭和51年)、放送演芸大賞
  • 1981年(昭和56年)、芸術選奨文部大臣新人賞
  • 2004年(平成16年)、芸術選奨文部科学大臣賞
  • 2005年(平成17年)、紫綬褒章受章
  • 2014年(平成26年)、旭日小綬章受章
  • 2014年(平成26年)、重要無形文化財保持者(人間国宝)認定
  • 2020年(令和2年)、2019年度朝日賞

趣味

スキー カメラ ゴルフ 塩 ハチミツ リハビリ 音楽他

参考文献

Category2021年没