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2020年1月12日 (日) 20:08時点における最新版

一ノ関駅

一ノ関駅(いちのせきえき)は、岩手県一関市駅前にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

概要[編集]

東北新幹線と、在来線の東北本線および大船渡線が乗り入れており、接続駅となっている。在来線における所属線は東北本線[1]であり、大船渡線は当駅が起点である。なお、東北本線のみJR貨物の第二種鉄道事業の路線でもある。

東北本線は当駅を境に仙台方面と盛岡方面に運転系統が分離されているため、寝台特急臨時列車を除き、当駅を跨いで運行する旅客列車はない。なお、両方面同士の接続はあまり考慮されておらず、比較的長い待ち時間となることがある。また、運用される701系電車は、当駅を境に車体側面に貼付されているラインカラーの異なる車両が運行されている[2]

歴史[編集]

駅構造[編集]

当駅は直営駅駅長・副駅長・駅長代理・営業助役・輸送助役配置)であり、管理駅として、東北本線の油島駅 - 前沢駅間の各駅を管理している。また当駅構内の信号は駅扱いのため、信号扱いを行う一ノ関駅輸送本部が2・3番線の東京方に設置されている。

在来線[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線を有する地上駅である。1番線が東北本線下り本線(下本)、2番線が東北本線上り本線(上本)、3番線が大船渡線本線(大本)となっている。この他、3番線の奥にホームが無い上1 - 上3番線があり貨物列車が上下とも使用しているほか、その奥は列車留置線となっている。東側に一ノ関運輸区が併設されているが、運輸区構内は非電化のため気動車やディーゼル機関車のみの入区となる。

朝晩と臨時列車の例外を除き、基本的に1番線から東北本線仙台方面、2番線から東北本線盛岡方面、3番線から大船渡線盛方面が発着する。

ホームにおける物販については、1番線には駅弁販売業者の「あべちう」による立ち食いそば屋があるほか、以前は日中同社がワゴンによる駅弁の立ち売りを行っていた。

新幹線[編集]

相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。ホームは副本線(待避線)に設けられており、中央の2線は本線(通過線)となっている。

ホームにおける物販については、12番線にはキオスクと駅弁屋(NRE委託営業)があるが、11番線には飲料水の自動販売機があるのみである。

のりば[編集]

在来線
1 東北本線 (上り) 小牛田仙台方面
(下り) 北上盛岡方面
寝台特急カシオペア (下り) 盛岡・札幌方面
2 東北本線 (下り) 北上・盛岡方面
(上り) 小牛田・仙台方面
3 大船渡線   気仙沼方面
東北本線 (下り) 北上・盛岡方面
新幹線
11 東北・秋田新幹線 (下り) 盛岡・新青森秋田方面
12 東北新幹線 (上り) 仙台宇都宮大宮東京方面

改札口[編集]

改札口は西口と東口の2箇所に設置されている。

西口は駅の正面口にあたる役割を持つ。終日駅員が配置されており、みどりの窓口(営業時間は5時30分から23時)、指定席券売機2台、自動券売機3台、インフォメーションセンター、びゅうプラザ(営業時間は10時から17時30分)、待合室がある。待合室内には「ぐるっと遊」(ジャスターが運営)、コンビニエンスストア(NEWDAYS、営業時間は6時から21時、JR東日本リテールネットが運営)、立ち食いそば店(駅弁販売所を併設、NREが運営)がある。このほか、改札外にVIEW ALTTE駅レンタカー営業所、NEWDAYS(ジャスターが運営)がある。

2006年3月1日、西口在来線改札口に自動改札機が導入された(モバイルSuica特急券対応)[4]。なお2014年4月1日よりSuicaにも対応できるようになった。

東口の業務はジャスターに委託している。終日駅員が配置されているが、旅客向けの駅設備としてはみどりの窓口(営業時間は5時45分から22時45分)と自動券売機があるのみである。

新幹線乗換口・新幹線コンコース[編集]

改札内の新幹線乗換口にみどりの窓口(当日分のみ、営業時間は6時20分から22時50分)と指定席券売機1台がある。また、在来線側にはNEWDAYS(営業時間は6時20分から21時10分)、新幹線コンコース内には駅弁屋(NREによる委託営業)がある。

主に平泉駅からSuicaで在来線に乗車して当駅で新幹線に乗り換える場合は、東口改札の簡易Suica改札機で出場処理をしてから、新幹線の乗車券類で新幹線改札口を通る形になる。逆に、新幹線を降りてからSuicaで在来線に乗り換える場合は、新幹線改札を出てから隣の東口改札で当駅までの乗車券類を渡してから、同時に東口の簡易Suica改札機で入場する。

喫煙所[編集]

駅構内は禁煙となっているが、喫煙所が3箇所(1番線の東京方、2・3番線ホーム、11番線の東京方)および、喫煙ルームが1箇所(12番線)設置されている。

貨物取扱[編集]

現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着は無い。貨物施設は無く、専用線も当駅には接続していない。

国鉄分割民営化直前に、一旦廃止されていた当駅での貨物取扱が再開された。ただし、再開後貨物列車は発着していないままである。廃止される前は、駅舎の北側などに有蓋車用の車扱貨物ホームが存在していた。

駅弁[編集]

主な駅弁は下記の通り[5]

  • 三陸さんまかばやき弁当
  • いわいとりめし
  • 平泉うにごはん(斉藤松月堂)
  • 三陸海の子
  • 平泉義経
  • 平泉
  • 三陸いくら弁当
  • かにめし
  • 源義経東下り絵巻
  • 平泉ふかひれ海鮮弁当
  • 岩手県産牛焼肉弁当
  • 岩手県産牛短角牛弁当
  • 海鮮三色弁当
  • しおさい三陸あわび弁当
  • 前沢牛めし(斉藤松月堂)
  • 前沢牛ローストビーフ肉巻にぎり寿司
  • 平泉前沢牛ローストビーフの逢わせ寿司
  • 平泉ふかひれいくら寿司
  • 平泉三陸輝きいくら寿司

利用状況[編集]

  • 2013年度の1日平均乗車人員は4,614人である。なお、新幹線の同年度の1日平均乗車人員は2,386人である。
乗車人員推移
年度 一日平均乗車人員 新幹線
2000 5,112[6]
2001 4,815[7]
2002 4,516[8]
2003 4,377[9]
2004 4,491[10]
2005 4,511[11]
2006 4,471[12]
2007 4,439[13]
2008 4,337[14]
2009 4,181[15]
2010 4,049[16]
2011 3,688[17]
2012 4,562[18] 2,451
2013 4,614 2,386

駅周辺[編集]

駅前には「大槻三賢人」(大槻玄沢大槻磐渓大槻文彦)の銅像がある。

バス路線[編集]

1番のりば

2番のりば

3番のりば

4番のりば

  • 栗原市民バス(ミヤコーバス)
    • 築館一関線:有壁駅前・金成総合支所経由 築館税務署前(JRバス東北廃止代替路線)

5番のりば

6番のりば

  • 岩手県交通
    • 本郷線:[02]千厩病院経由 千厩バスターミナル、[03]千厩病院非経由 千厩バスターミナル
    • 藤崎線:[41]磐井南光病院・番台・薄衣経由 藤沢小学校前
    • 関が丘線:[55]一関駅東口経由 関が丘

7番のりば

  • 岩手県交通
    • げいび渓線:[31]磐井南光病院・千歳橋・げいび渓経由 摺沢駅
    • 一関営業所・一関駅線:[53]一関営業所
    • 萩荘線:[57]上黒沢・落合経由 平場
    • 九千沢線:[61]金沢・花泉経由 九千沢

8番のりば

9番のりば

  • 岩手県交通
    • 厳美渓線:[10]一関市役所経由 厳美渓・渓泉閣前
    • 瑞山線:[11]一関市役所・厳美渓経由 瑞山・瑞泉閣前
    • 須川温泉線:[12]一関市役所・厳美渓・瑞山経由 須川温泉
    • 沖線:[56]一関二高経由 清水校舎

10番のりば

一関営業所・一関市役所(竹山)行のバスは、駅前ロータリーは降車のみ扱いとなり、一関駅口バス停からの乗車となる。

駅名について[編集]

市名は「一関」だが、駅名は「一ノ関」でカタカナの「ノ」が入っている(読みはともに「いちのせき」)。同様の例として、かつては西ノ宮駅2007年、市名と同じ表記に改称)があった。

駅利用者向けおよびダイヤに関する陳情・広報[編集]

1990年3月10日くりこま高原駅の開業に伴い、一時的ではあるが新幹線駅の利用客が僅かに減少した事があった。この際、近辺自治体および関係団体などにより、主要駅のみ停車する速達タイプの「やまびこ」(いわゆる「スーパーやまびこ号」、後の「はやて」、現在の「はやぶさ」に相当)の一ノ関駅停車本数の増加を求める陳情や運動がなされた。なお、近年は新幹線駅の利用客数は安定して推移しており、岩手県南部の主要都市および観光地への出入口としての役割も持つ県南最大規模のターミナル駅として機能している。

駅舎上にある看板には長年、『「平泉の文化遺産」を世界遺産登録へ』と書かれていたが、2011年6月に平泉がユネスコの世界遺産リストに登録された事に伴い、『「世界遺産」浄土の風薫る“平泉”』に変更された。

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道
東北新幹線
くりこま高原駅 - 一ノ関駅 - 水沢江刺駅
東北本線
普通
有壁駅 - 一ノ関駅 - 山ノ目駅
大船渡線
一ノ関駅 - 真滝駅

脚注[編集]

  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 仙台方面は赤+白+緑の仙台カラー、盛岡方面は青紫濃淡2色の盛岡カラーである。なお、東北地域本社時代は間合い運用として、異なるカラーリングの車両が相互に乗り入れていた。
  3. Suica の一部サービスをご利用いただける駅が増えます - 2013年11月29日東日本旅客鉄道株式会社
  4. とっておきいちのせきProfile No.28. 一関市. (2010年9月28日). 2015年5月3日閲覧。
  5. JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)633ページ
  6. 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  7. 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  8. 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  9. 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  10. 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  11. 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  12. 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  13. 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  14. 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  15. 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  16. 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  17. 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本(2013年3月12日閲覧)
  18. 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本(2013年7月2日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]